医療法人 社団 税田会




伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ、別吊:みずいぼ)



                               水前寺皮フ科医院 井上雄二



 

病因:伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルス科)の感染によって起こり、全身

どこにでも発生します。手指などに起こりやすい尋常性疣贅の原因はヒト乳頭腫ウ

イルス(HPV)であり、原因ウイルスが異なります。

症状:長径2~5mm大の小丘疹が多発します。水イボと言われますが、内部に液体

が入っているわけではありません。ウイルスに感染しても発症するかどうかは免疫

力に依ります。子供に多い病気ですが、成人でもステロイドや免疫抑制剤内朊中の

患者では発症することがあります。反対に、免疫力がついてくると自然に治癒しま

す。一般的には小児では1年~1.5年程度で自然消退するとされます。肌と肌との直

接接触によって他人に感染しますが、登園・登校やプールに対しては禁止する必要

はありません。

 

  



治療:

①経過観察:ほとんどの水イボは1~1.5年以内に免疫獲得で自然消退します。

②摘出:鑷子にて摘み取ります。

③冷凍凝固:液体窒素にてイボ全体を凍らせると、2~3週間で脱落します。

  ただし、鑷子による摘出も冷凍凝固も強い痛みを伴います。施術2時間前に局所

  麻酔テープ(ペンレステープ®)を貼ると痛みは軽減します。ただし、無痛にな

  るわけではありません。

     

④ヨクイニン内朊:ハト麦の粉を主成分とした内朊薬で、尋常性疣贅や水イボに対

  する免疫力獲得の助けになります。




←戻る